木村真紀ブログきむらまきのSottoブログ... 以前のブログはこちら

感謝

9月に『母の足踏みオルガン』コンサートにいらしてくださった皆様、またお心を寄せてくださった方々、本当にありがとうございました。
1週間前、二日間合わせて20人のご予約状況で、これはもう本当に大変!と胃が痛くなるような日々でしたが、なんと、当日には定員を超える70人のお客様がいらしてくださり、びっくり仰天、感動しました。母娘で二日ともいらしてくださったかたもあり、感激でした。
1日目にライブペインティングをしてくださったホンマアキコさんと、上畑正和さん(ピアノ&オルガン)との即興コラボ。アクリル絵の具を手のひらを使って描かれるホンマさんの手の艶かしさ、刻々と変わる絵の色鮮やかさに、ものすごく影響を受け、想像していたよりずっと艶かしい声で歌い始めた自分に少しびっくりしました。
上畑さんの、心にしみるオルガン演奏、スチールパンのオカピちゃん、バイオリンの所素子さんとオルガンとの演奏、最後には上畑さんのピアノ、私のピアニカ、それにミキサーをやってくれた井戸さんもベースで参加してのセッションで賑やかに盛り上がりました。
2日目は、渡邊ちょんとさんの水墨画ライブペインティングと、上畑さんと私のコラボ。途中ピアノとオルガンの演奏を交代しつつ、私は歌いつつ…の約30分。ちょんとさんは2枚の水墨画を仕上げてくださいました。描かれた絵には意味があり、終わってからその説明をお聞きしながら涙がスーッと。そして演奏している間にも、ふと口から溢れた言葉を歌っていた時、やっぱりスーッと涙が。とても贅沢な時間でした。2日目は、チェリストの兄が急遽ゲストに。久々に二人で演奏しました。最後は兄も交えてセッション。クラシックの奏者の兄は、普段とはちがうリズムの曲に四苦八苦しながらも、とても楽しんでくれたようです。
今回、たくさんの出演者、スタッフ、協力してくれた友人、そしておいでくださったお客様。たくさんの方の暖かさに守られながら、無事に終えられましたことを、心から感謝いたします。
次へ次へと怒涛の日々が続き…もう 11月がすぐそこに。
みなさんこれからも どうぞよろしくおねがいします❤️

親不孝ものがたり Vol2

さてさて 親不孝ものがたり。
まあ本当に、ちーーーさい時からお別れするまで
ずいぶんと親不孝をいたしました。語り尽くせないくらいにね。
私のために いったい何度 頭を下げてくれたかな…。
まあそれが親孝行のひとしずくだったようにも思うけれど。
……などと どの口が言う…(爆)。
でもね、病院から家に連れ帰って天国に送るまでの3ヶ月弱。
母は、オルゴールのふたが開いたように、ああきもちいいいわ、うれしいわ
って 何度も何度も繰り返しそう言ってくれた。
寝たきりの人相手に、まだ本気でけんかしてたけれどねえ。
『終わりよければ すべてよし』
そう言ってくれたなあ。

そんな母との時間を振り返るとき、ひとつ、とても申し訳ない思い出が。
5歳くらいのとき、幼稚園の父母会の集まりかなにかで、私がピアノを弾くと…。
その頃、よくそうやって、人が集まるとピアノを弾かされるのが、すごくいやだった。
それでね、だからうたなら…ってなんたのかしらん。
毎日母と練習をしたのです。
ところがある日、『どこでそんなうたい方覚えてきたの?ままは前の素直なうたい方のほうが好きだな』と言われたのです。だけど…
どこが前とはちがうのか、自分ではまったく自覚がなかった。
だからちょっと、カチッときた…のかなあ?
いざ本番 みなさんの前で…
『うたわない!』と宣言した。そりゃもう頑として うたわない!と…。
それで母も先生もみんな困って…
じゃあピアノを弾く?うたうかピアノを弾くかどっちかにしなさい!…と。
それでね…
『ピアノを弾く!』……と言ったのです。
あんなに練習したのに…ふたりでねえ。
母は絶対 楽しみにしていたのです。
母の晴れの場を つぶしたんだよねえ。わたしが。
仕返し……?
あまのじゃくな人でした。
こどものころからずっと。

今回、このコンサートで そのほろ苦い思い出の曲を
うたってみようと思います。

どうぞ あまのじゃくのうたを聴きに…
ぜひぜひいらしてください。

素敵な紳士で作曲家 上畑正和さんの冴え渡る興演奏に
ホンマアキコさん 渡邊ちょんとさん
すんーごいおふたりの ライブペインティング&水墨画ライブペインティングに
そんなうたがひとしずく 色を添えるかもしれません。

母のオルガンは  今まさに 雫石から横浜に向かって移動中であります。
はやく会いたいな♥️

KIMURA MAKI Profile

きむらまき写真

大学在学中からスタジオミュージシャンとして活動。CM、ゲーム、アニメ音楽など様々なジャンルを歌いこなす『七色ヴォイス』。もののけ姫『えぼしたたらうた』NHKおかあさんといっしょ『ぱわわぷ体操』ゲームアヌビス「Z・O・E」など作品多数。

結婚出産後、3枚のアルバムをリリース。一筋縄ではいかない日常をキラキラと…せつなく、やさしくうたうコンサートは、幅広い世代に共感を呼んでいる。

2011年『響き合いプロジェクト』を立ち上げ、『仮設がなくなるまで!』を合い言葉に今も東北復興支援継続中。復興応援CD『祈り/わたしはひまわり』をリリース。利益をすべて復興支援に寄付している。

東京音楽大学作曲専攻。2016年度松蔭大学生活心理学科非常勤講師も務める。

プロフィール詳細・活動履歴

PAGE TOP