親不孝ものがたり Vol2
さてさて 親不孝ものがたり。
まあ本当に、ちーーーさい時からお別れするまで
ずいぶんと親不孝をいたしました。語り尽くせないくらいにね。
私のために いったい何度 頭を下げてくれたかな…。
まあそれが親孝行のひとしずくだったようにも思うけれど。
……などと どの口が言う…(爆)。
でもね、病院から家に連れ帰って天国に送るまでの3ヶ月弱。
母は、オルゴールのふたが開いたように、ああきもちいいいわ、うれしいわ
って 何度も何度も繰り返しそう言ってくれた。
寝たきりの人相手に、まだ本気でけんかしてたけれどねえ。
『終わりよければ すべてよし』
そう言ってくれたなあ。
そんな母との時間を振り返るとき、ひとつ、とても申し訳ない思い出が。
5歳くらいのとき、幼稚園の父母会の集まりかなにかで、私がピアノを弾くと…。
その頃、よくそうやって、人が集まるとピアノを弾かされるのが、すごくいやだった。
それでね、だからうたなら…ってなんたのかしらん。
毎日母と練習をしたのです。
ところがある日、『どこでそんなうたい方覚えてきたの?ままは前の素直なうたい方のほうが好きだな』と言われたのです。だけど…
どこが前とはちがうのか、自分ではまったく自覚がなかった。
だからちょっと、カチッときた…のかなあ?
いざ本番 みなさんの前で…
『うたわない!』と宣言した。そりゃもう頑として うたわない!と…。
それで母も先生もみんな困って…
じゃあピアノを弾く?うたうかピアノを弾くかどっちかにしなさい!…と。
それでね…
『ピアノを弾く!』……と言ったのです。
あんなに練習したのに…ふたりでねえ。
母は絶対 楽しみにしていたのです。
母の晴れの場を つぶしたんだよねえ。わたしが。
仕返し……?
あまのじゃくな人でした。
こどものころからずっと。
今回、このコンサートで そのほろ苦い思い出の曲を
うたってみようと思います。
どうぞ あまのじゃくのうたを聴きに…
ぜひぜひいらしてください。
素敵な紳士で作曲家 上畑正和さんの冴え渡る興演奏に
ホンマアキコさん 渡邊ちょんとさん
すんーごいおふたりの ライブペインティング&水墨画ライブペインティングに
そんなうたがひとしずく 色を添えるかもしれません。
母のオルガンは 今まさに 雫石から横浜に向かって移動中であります。
はやく会いたいな♥️
posted: 2017.09.02