きものコラム着物好きのシンガーソングライター木村真紀による連載コラム

第34話 着物三昧

毎日寒い日がつづいていますね。
でもそんな寒い季節は、汗の心配もなく
着物を着るには 案外いい季節かもしれません。
ここのところ 忙しい日々ではありますが
着物率UP! わりとよく着ています。
1月14日は 久しぶりになごみ邸でのコンサート。
お天気にも恵まれ
なんだかとても 晴ればれとした気持ちで うたうことができました。
いらしてくださったみなさま
本当にありがとうございました。

 

特に今回は この着物コラムを読んで 行ってみよう!と
はじめて木村真紀のコンサートに
足を運んで下さったお客様があり
ほんっと 感激!
うれしかったです。
お着物姿 とーっても素敵でした。
あーん それなのに
今回 お客様と写真を撮らなかった!
ぐあんっ!残念無念です。
次回は多分 桜の咲く頃開催いたします。
またぜひぜひ いらしてくださいね。
その時は 一緒にお写真 撮らせてくださいね。
そしてここにアップさせてくださいませ。
よろしくおねがいいたします。

 

今回は 私は紅型の小紋を着ました。
自分の着付けをしながら M女子の着つけも同時進行。
んもうっ 結局私が着せてるんじゃんっ!
と…ぶつぶつ文句を言いながら 笑いながら
今回も ドタバタ大騒ぎの楽屋でした。

 

きのうはそのM女子とランチ。
その前にちらっとなでしこさん(着物のリサイクル店)に。
そしてなんと M女子は
薄いピンクの着物(これがどうも色留袖のよう。しかし紋なし。不思議。)と
前に買いそびれて悔しがっていた銀系の袋帯をお買い上げ。
この帯は 前にここで買ったグレーの訪問着にあわせて
買おうかどうしようかと迷って 買わずに帰ったら
もうなくなっていて あとで悔しい思いをしたもの。
きのうなぜか 発見!
奥の方に隠れていたのか 多店舗をめぐって戻って来たのか…。
それがそのピンクの色留袖にもぴったり合うので
のがしてはならじと カードで購入していました(笑)。
彼女はモデルのように長身で手足が長いので
リサイクルで自分に合うサイズを見つけるのはかなり大変。
なので 出会ったら 購入…かな(笑)。
でもよく似合っていたし お値段もとてもリーズナブル。
これで 次のお仕舞の発表会の衣裳が決まってよかったね。
私しゃ未曾有の経済危機で 着物を買えないのだけれど
おつきあいで買った気分で いいかんじ(笑)。
さあそろそろ ご自分で着付け 覚えてくださいね(爆)。

 

先週土曜日は
娘の成人式のついでに 家族写真を撮りました。
そう だから未曾有の経済危機のまっただ中で
それどころじゃあない!のだけれど…
けれど 娘の成人式は一生に一度きりだし
彼女の七五三のときは 自転車の前カゴに乗せて走っていて転び
顔からコンクリートに落ちてしまい 顔中ずるむけとなり
写真どころではなく…(すすすまんっ)
男の子たちの七五三や成人式では
写真撮る気もしないから(すすまんっ)
この際一生一度の家族写真ってのを 今撮っておこう!と。
しかしなかなか5人の予定は合わない。
やーっと一日…いや半日もぎ取って
友人の写真館(J’s http://park12.wakwak.com/~js-photo/)に
連絡してみると 奇跡的に空いているではありませんか。
撮影なので 振袖の着付け ヘアメイクもお願いして
みんなで撮ってきました。
まー わーわーぴーぴー うるさい我が家。
『楽しそうな一家だね』とお言葉をいただきながらの撮影は
本当に… ひさしぶりに家族らしいひとときとなりました。
ついこないだまで 壊れそうな家族でしたの。ほんとに。
これからだって あぶないあぶないんですの。おほほ。
まあ だからこその写真…ですね。

 

振袖は 着物と帯と髪飾りと…
ぜーんぶ合わせて3万円以内!といったら…
美容師さんおふたりに 買い物の達人!と褒めていただきましたあ。
アンティークのきもので…生地はとろんと触り心地よく
なぜか寸法もよく…。
天からの恵みです。はい。

 

わたくしは 薄紫の江戸小紋。
随分前に やはりどこかのリサイクル店に吊るされている中に
おや いい手触り。あら 作家の落款!わあ1万円!と
買い求めたものであります。

 

こうやって
すぐ安く買えちゃった自慢しちゃうって…
本当に 貧乏人のあかしですわね。
だーけど
それがうれしいんだもの。
しょーーーーがないっっ!

 

しかし 今までに見た振袖の中でいちばん心に残っているのは
なんといっても 浜松のおぐらやの姫 Yちゃんが着ていた振袖だなあ。
染めの作家さんのもので 独特な陰影のある
あでやかで美しいきものでした。
またYちゃんが 本当によく似合って 清楚でかわいらしく
ためいきがでちゃう素敵さでありました。

 

余裕のある方は 浜松のおぐらや 要チェックです。
いや親戚だから…ではなく
他にはないような着物の宝庫です。
でも老舗の呉服屋さんは お客様がお買い上げになる前の商品を
HPでどんどん流したりは…しないのね…。
ちょっと 今のわたくしとは 格がちがいまする。とほほ…。
でもでも 浜松 行きたいなあ。

木村 真紀 (2012年1月31日)

KIMURA MAKI Profile

きむらまき写真

大学在学中からスタジオミュージシャンとして活動。CM、ゲーム、アニメ音楽など様々なジャンルを歌いこなす『七色ヴォイス』。もののけ姫『えぼしたたらうた』NHKおかあさんといっしょ『ぱわわぷ体操』ゲームアヌビス「Z・O・E」など作品多数。

結婚出産後、3枚のアルバムをリリース。一筋縄ではいかない日常をキラキラと…せつなく、やさしくうたうコンサートは、幅広い世代に共感を呼んでいる。

2011年『響き合いプロジェクト』を立ち上げ、『仮設がなくなるまで!』を合い言葉に今も東北復興支援継続中。復興応援CD『祈り/わたしはひまわり』をリリース。利益をすべて復興支援に寄付している。

東京音楽大学作曲専攻。2016年度松蔭大学生活心理学科非常勤講師も務める。

プロフィール詳細・活動履歴

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